議会報告

2015.06.23 |定例県議会

2015年6月定例県議会(本会議)の一般質問の報告

1.手賀沼の遊歩道について

手賀沼一帯を快適に周回できる遊歩道を整備すべきと考えるがどうか。

答弁内容(知事 森田 健作)

1.手賀沼は、都市化が進んだ県北西部にあって、豊かな自然環境に恵まれた貴重な水辺空間です。

2.また、周辺には、公園や博物館、遊歩道など、沼の魅力を体験できる施設が整備され、釣りやサイクリングはもとより、花火大会やマラソン大会などのイベントも行われるなど、観光ポテンシャルも高く、県内のみならず、県外 からも多くの人が訪れる人気スポットとなっています。

3.我孫子市をはじめとする沿川自治体では、手賀沼周辺の更なる活性化を目指し、国、県、市で構成する「手賀沼・手賀川活用推進協議会」を設置し、その中で、快適に周回できる遊歩道の整備についても具体的な検討を行っているところです。

4 県としては、協議会の検討結果を踏まえて、必要な支援を行ってまいります。

(要望)
「手賀沼・手賀川活用推進協議会」の検討結果を踏まえて国・県・市や関係団体と必要な支援を早期に進めていただくよう、要望させていただきます。

2.手賀沼に広がるハス群落の適正な管理について

(1)ハス群落について定期的に水質及び生態系への影響を調査するべきと思うがどうか。

答弁内容(環境生活部長 遠山 誠一)

1.県及び手賀沼流域7市等で構成いたします手賀沼水環境保全協議会では、平成21年度に、ハス群落について、その規模と水質及び生態系などに与える影響を調査いたしました。 その結果、
  ・群落は徐々に広がってきたものの、沼全体の面積に占める割合はごくわずかであり、水質への影響は限定的であること
  ・また生態系に多様性をもたらしていること
などが確認されたところであります。

2.さらに、ハス群落の継続的なモニタリングのために、平成24年度に再度、群落規模の調査を行いましたところ、平成21年度よりやや拡大しておりました。

3.群落がさらに拡大した場合には、沼の水質や生態系への影響も懸念されますことから、今後、モニタリング調査の実施について、協議会に提案いたしまして、関係機関と協議してまいります。

(2)これ以上のハス群落の拡大を防ぐべきと思うがどうか。

答弁内容(県土整備部長 永田 健)

1.手賀沼のハス群落については、手賀沼水環境保全協議会の調査結果から拡大傾向にあることは確認しております。

2.河川管理者である県としては、現時点で、流下能力の低下や水質の維持等に大きな影響が発生していないことから、ハス群落の拡大を抑制する取組は行っていません。

3.引き続き、ハス群落の拡大等の動向を注視し、沼の管理に悪影響が懸念される場合は、 ハス群落の拡大抑制策についても検討してまいります。

3.県道布佐停車場線について

県道布(ふ)佐(さ)停車場(ていしゃじょう)線(せん)と国道356号が交差するJR布佐駅入口交差点における歩行者の滞留場所となる歩道が必要と考えるがどうか。

答弁内容(県土整備部長 永田 健)

県道布(ふ)佐(さ)停車場(ていしゃじょう)線(せん)と国道356号との交差点については、現在信号機が無く、歩行者が道路を安全に横断するための滞留場所と なる歩道も整備されておりません。
地元市からも信号機の設置と歩道整備の 要望が寄せられたことから、平成26年度に 県警察と共に、現地立会(たちあい)を行ったところであり、今年度は、測量調査を実施する予定です。
今後、地元関係者のご協力を得ながら、歩道整備を進めてまいります。

(要望)
今年度は、測量調査を行うと只今お伺いいたしました。市民・県民が1日も早く安心して通行できる交差点に改良していただきますよう要望させていただきます。

4.柏児童相談所の児童福祉司の増員について

(1)平成25年度からの県所管の児童相談所及び柏児童相談所における児童福祉司の配置状況の推移はどうか。

答弁内容(知事 森田 健作)

1.県が所管する6つの児童相談所の4月1日現在の児童福祉司の配置状況は、平成25年度が99人、平成26年度が108人、平成27年度が114人となっています。

2.このうち、柏児童相談所については、平成25年度が23人、平成26年度が26人、平成27年度が28人となっています。

(2)柏児童相談所のさらなる 児童福祉司の増員と、狭隘な執務環境の改善についてどう考えるか。

答弁内容(健康福祉部長 中岡 靖)

1.児童福祉司については、平成19年3月の千葉県社会福祉審議会の答申において、虐待防止の取組強化の1つとして、児童福祉司1人当たりの管轄人口に照らし、全国平均以上の配置を目指すべきとされています。

2.県では、この答申や、虐待の相談件数の増加の状況などを踏まえ、柏児童相談所の児童福祉司を毎年度増員しており、今後も引き続き必要な人員を確保してまいります。

3.また、職員の増員により事務室が手狭になっていることから、事務所内における職員の配置や相談室の確保の状況なども踏まえながら、執務環境の改善に努めてまいります。

(要望)
平成28年度においては、柏児童相談所の児童福祉司が、1人当たりの管轄人口の状況に照らして、ぜひ全国平均以上となるような配置を要望する。
職員の増員に伴う執務室の狭隘化についても、現場の実態をきちんと把握していただき、職員のために働きやすい環境を確保するよう要望する。

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